”フリーランスエンジニアは甘くない”
このようなフレーズをよく耳にします。世間からは、フリーランスエンジニアは「スキルが高い人がなる」というイメージがありますが、ただ単に技術さえあればフリーランスエンジニアとして活動していけると思ってはいけません。”甘くない”と言われる理由はここにあります。ではフリーランスエンジニアには、技術以外でどのようなスキルが必要なのか?
そこで必要となるのが、ビジネスパーソンとしての適切なコミュニケーション力です。
”コミュニケーション力にあまり自信がない”
”人と会話するのはあまり得意ではない”
業界柄、このようにコミュニケーション力に不安を抱いている方も多くいるのではないでしょうか?
ですので今回は、スキルがありながらも案件を獲得できない人の特徴や、適切にコミュニケーションを取るためのコツをご紹介します!
他のフリーランスと差をつけることができる重要な内容となっていますので、是非最後まで読んでください!
技術だけあっても・・・
冒頭でも話しましたが、プログラムを書くスキルやシステムに関する知識があるだけではフリーランスエンジニアは務まりません。ではなぜ技術だけではダメなのか。技術があってもコミュニケーション力が無かったが故に、フリーランスエンジニアとして活躍できなかった事例を二つご紹介します。
上から目線な態度
その方は、エンジニアであれば誰もが羨むくらい高いスキルや知識をお持ちでした。ただ、スキルがあるが故にエージェントに過度に高い条件を要求をしたり、商談の際にも見下すような発言をするなどの失礼な態度をとってしまっていました。
その結果、商談では当然採用されず、エージェントからも距離を置かれてしまうなどの状況に陥り、その方はフリーランスとして活動することが難しくなってしまいました。
1人のビジネスパーソンとして、適切なコミュニケーションや態度を取れなかったのが原因です。
自己中心的
その方はベテランエンジニアでしたが、フリーランスとしてはまだ年数が浅い方でした。ベテランですので、ある程度経験もあることから案件を獲得することはできましたが、現場では自分の意見を無理やり押し通すなど、パワハラ寸前のような態度で現場の雰囲気を悪くしていたそうです。そのため、同じ案件に参画しているエンジニアから距離を置かれてしまい、業務を円滑に進めることができませんでした。その後契約終了日を迎え、次月以降の契約更新には至りませんでした。
これもまた、適切なコミュニケーションを取ることができず、協調性に欠けたことが原因です。
もちろんフリーランスエンジニアとして活動する上でスキルも重要な要素ですが、それだけで活躍できるほどフリーランスは「甘くない」のです。コミュニケーション力がいかに重要なものなのか、お分かりいただけたかと思います。
適切なコミュニケーションを取るためのコツ
フリーランスエンジニアに限らず、ビジネスパーソンとして活動する上でコミュニケーション力は重要になります。
ここでは適切なコミュニケーションを取るために意識しておくべきポイントを4つご紹介します。これをマスターすれば、コミュニケーションで悩むことはほとんどなくなります。
相手を尊重する
人とコミュニケーションを取る上で、相手の気持ちをよく理解しながら会話する必要があります。現在相手は何を考えているのか、どういう気持ちで話しているのかを自分なりに考えながら話しましょう。
自分の話ばかりしてしまうと相手を退屈にさせてしまうので、できるだけ聞き手のスタンスで話すことを心がけると良いです。ただ、あまり聞き手に回りすぎても「自分の意見がない人」と悪い印象を与えてしまう可能性もありますので、時には自分の意見をしっかり伝えることでお互いの考えが明確になり、円滑なコミュニケーションを取ることができるようになります。
敬語を正しく使用する
フリーランスエンジニアの場合、初めての現場に参画することも多々ありますが、話し方で第一印象が大きく変わります。
現場によっては自分より年齢が低い従業員がいる場合もありますが、基本的には年齢の上下に関係なく、誰にでも敬語を使用するようにしましょう。名前を呼ぶ時にも「〇〇さん」と付けるようにします。そうすることで、丁寧な人柄という印象を与えます。敬語には「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」がありますので、どのタイミングでどの敬語を使用するか、不適切な敬語を使用していないかなど、今一度意識してみると良いでしょう。
時には妥協をする
働く以上、自分が納得できないケースはたくさんあるかと思います。先程の失敗事例にもありましたが、時には自分の意見を貫くことは必要ですが、時には相手の意見を受け入れることも重要です。ただし、本当に間違っていることはしっかりと意見を述べなくてはいけません。
相手の話を切り返す際には、「そのような考えもありますね」「それもいいですね」と相手を尊重する話し方を心がけましょう。そうすることでお互いに気持ちの良い議論になり協調性が生まれます。「いや」や「それは違いますね」と言った切り返しはNGです。
会話は結論から話す
会話の技術として、結論から話すことで相手に内容を理解してもらいやすくなります。話す内容の結論がわかると、自分の考えが相手に伝わった状態で、理由を述べられるのでとても効率の良い話法だと言えます。
”結論から話しますと、〇〇だと思います。理由は△△だからです。”
と言ったような話し方ですね。
最近ではリモートワークも増えてきているので、コミュニケーションツール(SlackやChatwork など)での会話も増えてきました。チャットでのやりとりでは、なるべく自分の伝えたいことが一度で伝わるように、読み手にわかりやすく具体的に伝えることが重要となります。また、スムーズに話が進むことは業務を円滑に進めることにも繋がります。曖昧な表現の「あれ」や「それ」などは、相手に伝わらない可能性もありますのでなるべく控え、面倒でも適切な表現を使用するようにしましょう。
フリーランスは総合的に一流を目指そう
フリーランスエンジニアは甘くない。その通りです。
フリーランスエンジニアとして働く以上、技術ももちろん期待されますが、コミュニケーションを疎かにしてしまうと働く環境を失い兼ねません。むしろ、コミュニケーションが十分に取ることができれば、技術がなくともフリーランスエンジニアとして活動していくことが可能になるのです。
– コミュニケーションが苦手な方 –
ご安心ください。「コミュニケーションが苦手」と思っているのはただの思い込みに過ぎません。人間は、継続していくことで、出来ることを増やせる生き物です。家族や友人、職場の人など日常の会話から意識していけば、自然とできるようになります。
”数をこなせばできるようになる!”をモットーに頑張っていきましょう!