【徹底解説】スキルシートの重要性と年収UPに繋がる書き方

フリーランスエンジニアとして案件を探す際に最も大事な営業資料はスキルシートです。案件を探すエージェントや採用担当者は限られた時間の中で候補者のスキルシートを確認し、プロジェクトに合った人材かどうかの判断をする必要があり、その判断材料となるのがスキルシートであるからです。

しかし、エージェントサービスを運営&現役エンジニアの私が日々確認しているスキルシートの中にも一定数「もったいない!」と思う少々残念なスキルシートがあるのも事実。案件紹介前のカウンセリングで詳細を聞き出して初めて素晴らしいスキルを持っていることが分かる…なんてことはよくあります。

本当は案件にピッタリの実力があり人柄も申し分ないのにも関わらず、それが伝わらないスキルシートのせいで成約できないなんてのは非常に残念ですよね。今回の記事では、フリーランスエンジニアの方々が年収UPに繋がる&希望に合った案件を獲得するためのスキルシートの書き方についてご紹介していきます。

スキルシートとは

スキルシートとは主にエンジニア、Webデザイナー等のIT業界で働く方々のスキルを要約した職務経歴書に相当する書類となります。皆様が案件にエントリーする際には、このスキルシートを使ってエージェントや営業担当が案件元へ皆様を紹介します。言い換えれば、あなた自身を紹介するための営業資料となりますので、あなたの魅力を存分に伝える必要がある重要な資料となります。

職務経歴書との違い

スキルシートとは、一言で言えば「IT業界特有の職務経歴書」になります。一般的な就職・転職活動においては履歴書とともに職務経歴書を提出することが多く、職務経歴書にはあまりプロフィールに相当するような事項は記載されません。

一方、スキルシートはIT業界におけるプロジェクトへの参画に特化したフォーマットであることが多く、必要最低限のプロフィールと、これまでの経歴や保有スキルが一目で分かるよう工夫されている点が特徴です。

従って両者は似た性質を持っているものの、スキルシートはIT業界の案件獲得に特化した職務経歴書という位置付けになっています。

スキルシートの重要性

冒頭でお伝えした通り、スキルシートはフリーランスエンジニアにとって最も重要な営業資料です。何故スキルシートが最も重要かというと、エンジニアの案件参画可否を決める人が一番最初に、そして必ず目を通す資料であり、案件参画可否の一次判断を行うためです。つまりスキルシートでの選考をパスできないと、その後の選考にエントリーすることすらできなくなってしまい、本来成約できたはずの案件を見逃してしまうことに繋がります。

年収UPに直結

スキルシートは単に案件成約の確率を上げるだけでなく、成約単価UPにも直結します。あなたの本来の価値を正しく魅力的に伝えることができれば、成約単価が月あたり5万~10万程度上がることも珍しくありません。年収換算すると60万~120万に相当するので、スキルシートを魅力的かつ正確に仕上げることに対する費用対効果は抜群です。

ミスマッチの防止

採用担当者はスキルシートを通じてプロジェクトで必要とされているスキル・経験を満たしているか、そしてプロジェクトに合った人柄かどうかを確認しています。対してエンジニア側はスキルシートを通じて自身のスキルを正しく伝え、人柄を訴求した上で希望する仕事が出来るかを判断しています。

「スキルシートに書いてあるスキルレベルに全然達していない。。。」「リーダー経験有りと書いてあったのにサブリーダーの経験しかなかった。。。」「ムードメーカーと書いてあるのに単にワガママで声が大きいだけだった。。。」この様なミスマッチは良く起こります。スキルシートに自身が保有するスキルや人柄を正確に記載することによりミスマッチを減らすことができますので、スキルシートが非常に重要なのです。

スキルシートを見る人達

営業に馴染みのある方でしたらピンと来るかもしれませんが、誰に対しどのような営業を行うのかを事前に把握することって非常に大事なことです。フリーランスエンジニアの案件探しにおいても同様ですので、先ずはあなたのスキルシートが誰に見られるのかを把握しましょう。

フリーランスエンジニアの案件探しにおいては、主に以下の役割の方々があなたのスキルシートを目にします。

  • エージェント(あなたが案件探しを直接依頼する相手)
  • 他社営業(エージェントと協力関係にあり、エージェントに代わり案件を探してくれる人)
  • プロジェクトマネージャー(現場/採用責任者)

この中で特に注意したいのは、エンジニアとしての知見や経験があるのは基本的に「プロジェクトマネージャー」のみで、エージェントや他社営業はITに関して深い知識を持ち合わせていないことが殆どであるという点です。そのため、あなたにとって「書かなくても分かるだろう」とか「当たり前」と思われるような事項でもエージェントや他社営業はそれを汲み取ることができず、現場責任者であるプロジェクトマネージャーにあなたのスキルシートが届く前にお断り。ということになってしまうのです。

この様に、あなたのスキルシートはITに対し深い知識が「無い人」と「有る人」の2種類の方々に見られるという点と、多くの「無い人」が先にあなたのスキルシートを見て「有る人」へ紹介するかどうかを決めているという点を把握しておくことが非常に重要となります。

スキルシートの書き方

スキルシートの重要性と、それを見る人達について概ね理解できたかと思いますので、ここからはスキルシートの実践的な書き方について解説していきます。

スキルシート作成の基本ルール

スキルシートには採用担当者に好まれやすく、しかも簡単に反映できる基本的な書き方というものが存在します。このポイントを抑えるだけで一気に魅力的なスキルシートになりますので、ぜひ反映してみてください。

  • そのまま印刷できる設定にする。
  • A4 2枚~4枚程度に要約する。
  • 直近の経歴から書く(降順にする)。
  • 守秘義務に関わる企業名や案件名等の具体名は伏せる。
  • 箇条書きを主体にし、簡潔な記載にする。
  • 文末は「ですます」または「言い切り」で統一する。
  • レイアウトを整え統一感を出す。

経験した業務を全て記載

上記の基本的な書き方を念頭に入れ、早速スキルシートを作成していきましょう。

先ずは、あなたが経験してきた業務を全て書き出し、整理する作業から始めます。ここでは「担当した業務内容」「業務期間」「スキル」を具体的に書き出し、「何をどの程度できるか」を明確にすることが重要です。また、後述する通りプロジェクトにおける自身の役割を踏まえた上で、どの様にプロジェクトメンバーやお客様と関わってきたのかを記載しておくと、あなたの技術的なスキル以外(=ビジネススキル&人柄)についてもアピールすることができます。

上記の事項を網羅的に書けているエンジニアはそう多くはありません。採用担当者にあなたの魅力が十分伝わるよう、先ずは上記を一度洗い出し記載してみましょう。

参画したい案件に合わせた記載

経験した業務の記載が終わったら、それらをあなたが参画したい案件に適した記載に変更しましょう。案件ごとに求められるスキルや人柄は異なりますので、スキルシートに記載する事項も案件ごとに変えるのが理想的です。とは言え、案件ごとに都度都度スキルシートの記載を変えるのは骨が折れますので、「バリバリコーディングをしたい」「AWS, Azureを活用したプロジェクトに参画したい」「リーダー経験を積みたい」など、参画したい案件の方向性を定め、それに適したスキルシートに仕上げるのがオススメです。

上記で定めた方向性に関連するような知識や経験を深掘りし、詳細に落とし込むことで採用担当者に刺さりやすいスキルシートになります。具体的には「バリバリコーディングをしたい」という方向性に対し、スキルシートには「Git コミット数 No.1」「プライベートで研修に参加」など技術力にフォーカスした記載を中心にするようにします。

プロジェクトの全体像と自身の役割を記載

システム開発に限らず言えることですが、仕事を進める上でプロジェクトの目的や背景を理解した上で作業を進めるのと、単に指示された作業を行うのでは仕事の質が大きく変わります。もちろん前者の方が評価されるのは当然で、目的から外れた作業に時間を割いたりすることが少なくなり、関係者間のコミュニケーションもスムーズになります。

スキルシートには上記を踏まえ、プロジェクトの全体目的や背景を表す「プロジェクト概要」と自身の役割である「業務内容」を明記するようにしましょう。自身がプロジェクトの目的に対してどのように貢献してきたかを記載することが重要です。

人間性が伝わるエピソードを記載

スキルシートの仕上げとして、最後にあなた自身の人柄や仕事に対する考え方が汲み取れるような記載に文章を整えましょう。プロジェクトを進める上であなたが現在のチーム、もしくはこれから組成されるチームに合う人柄かどうかというのは、プロジェクトの成功に直結するほど重要な事項であるからです。

具体的には、「細部にこだわり~」や「ダブルチェック」というようなワードを随所に記載することで”丁寧な仕事をするエンジニア”という印象を与えることができますし、「効率化」や「自動化」というワードを記載すれば”生産性を重視するエンジニア”という印象を与えることができます。

また、殆どのスキルシートに用意されている自己PR欄はスキルだけでなくあなたの人柄についてもアピールしやすい項目ですので、ぜひここであなたの人柄や考え方についてアピールし先方にあなたの人物像をイメージさせるようにしましょう。

スキルシートの具体例

スキルシートの書き方について一通り紹介することができましたので、最後にスキルシートの具体的な書き方とアンチパターンについて紹介いたします。特にこれから紹介する具体例については弊社コンサルタントが実際に添削したスキルシートで、多数のスキルシートを見てきた&現役エンジニアの筆者から見ても魅力的な記載になっておりますので是非参考にしてください。

また、本章では現役エンジニアである弊社コンサルタントのスキルシートと単価が確認できる専用のダウンロードフォームを用意しております。実際に案件に参画されている方のスキル感と単価をセットで確認できる機会ですので、是非一度ダウンロードしてみることをオススメいたします。

自己PRの記載方法

こちらは弊社の基本フォーマットに則って作成したスキルシートになります。これまで経験してきたプロジェクト全体に対する総括と、自身の強みや人柄等を簡潔に記載することで、あなた自身を印象付ける重要な項目になります。この方は実務経験の年数は浅いものの、非常に密度の高い時間を過ごしていたため、その点が伝わるよう工夫しております。

このような項目は他社様のフォーマットでも設けられている場合が多く、書き方を学んでおいて損はありません。そして大抵の場合、スキルシートの上部に配置されているため採用担当者が抱くあなたに対する第一印象へと繋がります。是非この箇所は力を入れて記載しましょう。

経験プロジェクトの記載方法

こちらも弊社テンプレートに沿って記載したスキルシートになります。あなたのこれまでの実績と、プロジェクトで要求されるスキルレベルがマッチしているかどうかについて、採用担当者が目を皿にして確認していく箇所になります。簡潔な記載を心掛けながらも、アピールしたい事項はしっかりと記載する。そのバランス感が大切です。

 

基本的に他会社様のテンプレートにおいてもプロジェクトの参画期間や技術スタック、作業工程について記載する欄が設けられていますので、そちらについては漏れなく正確に記載することを心掛けましょう。最も大切かつ記載に悩む項目が「業務内容」欄です。ここではプロジェクトの全体像や自身の役割について記載する他、担当した具体的な業務について箇条書きで簡潔に纏めることをオススメいたします。

また、特にアピールしたいポイントを末尾に自身のコメントとして記載することで、あなたが残した実績や習得したスキルについて定性的に伝えることができます。

弊社コンサルタントのスキルシートと報酬単価

スキルシートの書き方については具体例も含め一通り学ぶことができたかと思います。ただ、いざ自身のスキルシートを書こうとすると手が止まってしまうことも良くあることです。そんなときは弊社のコンサルタントに相談してみることをオススメします。無料であなたのスキルシートが最高のスキルシートになるよう添削&アドバイスをすることができますし、現役エンジニアであるコンサルタント自身のスキルシートと単価まであなたに公開しスキルと単価のイメージ感を掴んでいただくことができるからです。

こちらは弊社コンサルタントの一覧ページになります。あなたが相談したいコンサルタントに直接連絡を取ることができるようにしておりますので、是非こちらからあなたにピッタリのコンサルタントを見つけましょう。

スキルシートのアンチパターン

現役エンジニア&数多のスキルシートを見てきた筆者より、スキルシートアンチパターンについてお伝えしたいと思います。当てはまる箇所がある方は是非一度見直し&修正を行いましょう。

  • 誤字脱字が多い
  • 業界用語や専門用語を多用している
  • 担当業務内容がスカスカで何をしていたのかが読み取れない
  • 何のスキルを持っているか分からない

最後に

いかがでしたでしょうか?これまでスキルシートをあまり重要視していなかったエンジニアの皆さんや、これからスキルシートを書こうと思っていたけど書き方が良く分かっていなかった皆さんのお役に立てれば幸いです。これらの記述をマスターすることで年収60万~120万UPは十分狙えますので、是非試してください。

監修してくれたコンサルタント

サイナテクノロジーズ 代表取締役CEO 渡邉 亮介

みずほ情報総研株式会社, ソフトバンクにてエンジニアとして計7年勤務後、サイナテクノロジーズ株式会社にてフリーランス向けエージェントサービス「フリーランスライフパートナーズ」を立上げる。

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