【立ちはだかる最初の壁】フリーランスには社会保険がない!?じゃあどうする?

フリーランスエンジニアになる際は、会社員を辞めてフリーランスに転身することが大半のケースです。フリーランス(個人事業主)になる際には大きく環境が変わりますが、その要因の一つである社会保険。会社にもよりますが、会社員時代は会社が当然のように折半してくれます。しかし、フリーランスエンジニアとして活動するにあたり社会保険料は全額自分で負担しなければなりません。

業界の特徴として、会社員エンジニアからフリーランスエンジニアに転身する方が年々増加傾向にあります。
ですので今回は
“フリーランスエンジニアを目指したい!”
“フリーランスエンジニアになろうか迷っている”
そんな風に考えている方が、フリーランスになってから「こんなに社会保険料を払うと思ってなかった…」とならぬよう、社会保険料やフリーランスにとってお得な制度について紹介していきます!フリーランスエンジニアになるために、知っておくべき内容をまとめました!

今後のプランを立てる為にご活用ください!

勘違いしている人が多数!社会保険の意味

フリーランスエンジニアになるにあたり「社会保険がない!」と思われている方も多くいますが、フリーランスにも社会保険はあります。正確には「フリーランスは会社員と比較すると、社会保険料の負担が重い」という言い方になります。「国民健康保険」「国民年金」「介護保険」など、どれも聞いた事のある言葉だと思いますが、これらはフリーランスが加入する社会保険になります。

種類会社員フリーランス(個人事業主)
健康保険被用者保険国民健康保険
年金厚生年金国民年金
介護保険介護保険介護保険
失業保険雇用保険
労働災害保険労災保険労災特別加入 ※2021年9月1日〜
社会保険比較表

上記の表のように、フリーランスと会社員の大きな違いは、それぞれの加入する保険の種類自己負担の割合が違うことです。今まではフリーランスエンジニアには労働災害保険はありませんでしたが、2021年9月1日よりフリーランスエンジニアの労働災害保険として労災特別加入(厚生労働省)が任意で加入できるようになりました。ただしフリーランスには失業保険はありません。

それぞれの社会保険料を予測する

現在会社員の方、もしくは元会社員の方は、自分の社会保険料を企業がどのくらい負担していたのか、反対に自分はどのくらい払っていたのかを考える機会はあまりなかったのではないでしょうか?しかしフリーランスエンジニアとして活動する場合、社会保険料は全て自己負担となりますので、常にどのくらい払わなくてはならないのかを意識しておく必要があります。

国民健康保険

国民健康保険は、自分の住所のある市区町村によって計算方法が異なります。一般的には世帯や前年の1〜12月までの収入がベースとなり算出されるので、自分の市区町村ではどのような計算方法で保険料を算出しているのかを予め理解しておく必要があります。

概算を出すのであればこのようなサイトを参考にするのも良いでしょう。
keisan(生活や実務に役立つ計算サイト)

国民年金

国民年金の場合、国民健康保険とは違い1人が負担する保険料が決まっています。現在(令和3年)では月々17,000円(日本年金機構)なっています。保険料はその年によって金額が変わることがありますので、都度いくら払う必要があるのかを確認しておく必要があります。

介護保険

介護保険に関しては、40歳になると全ての方が介護保険料を支払う必要があります。
介護保険料についても、国民健康保険と同様に住所のある市区町村によって計算方法が異なりますので、都度確認が必要です。特に20〜30代の方は介護保険料の支払いはありませんが、今後の介護保険料の支払いに備えて、生活費や趣味などに使う費用を見直し、余裕を持って今後の支払いの準備をしましょう。

フリーランスエンジニアに転身した直後に「こんなに支払うとは思っていなかった」「保険料の支払いが間に合わない」なんてことが起こらないためにも、今から自分の住む地域ではいくら保険料を払うことになるのか来年はいくら払う必要があるのかを把握しておくようにしましょう。

保険料がどのくらいなのかをきちんと把握しておくことで、フリーランスエンジニアとしての業務にもより集中することができます。

フリーランスに優しいお得な制度「小規模企業共済」

日本は大変国民に優しい国であり、社会保険にも様々な補償内容がありますが、プラスアルファで小規模企業共済(中小機構)に加入する方も多くいます。

小規模企業共済とは、中小機構が扱っており、掛け金を払うことで個人事業を廃業した場合共済契約者が亡くなられた場合老後給付など請求事由によって様々なシーンから共済金が受け取れる制度です。

掛け金の支払い方法は、「月払い」「半年払い」「年払い」があり、掛け金は500円単位から設定できるので自分の収入や生活に見合った内容で加入することができます。

また小規模企業共済に加入するメリットの一つとして、フリーランスエンジニアとして事業を行うにあたり、急な資金が必要となった時に、掛金の範囲内(掛金納付月数により掛金の7~9割)で、10万円以上2,000万円以内(5万円単位)で借入れをすることができる点が挙げられます。

フリーランスエンジニアの場合、雇用保険は無いので、フリーランスとしてうまくいかなかった時にも安心できるので、不安な方は加入を検討すると良いでしょう。小規模共済以外にもフリーランスエンジニアに対する、お得な補償や制度を儲けている企業もありますので探してみても良いかもしれません。

最後に

フリーランスエンジニアと言えば、収入の増加自由に働けるなどのメリットがあります。ただ、今回紹介したように社会保険を全額自己負担しなければならないというデメリットもあります。もちろん会社員にもメリット・デメリットはあります。

今後自分がどのようになりたいのかを見極め、選択した道のデメリットに対しどれだけ対策できるかで、メリットをより引き立てることができます。

自分の選択した道で後悔することの無いよう、しっかり準備することが大切です。

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