【フリーランスエンジニア必須】準委任契約をちゃんと知る

フリーランスエンジニアとして活動するにあたり、企業と「準委任契約」を結んで業務を行うエンジニアが大半です。自分自身が結ぶ契約ですので、なんとなく準委任契約の内容がわかっている方も多いと思います。ただし「なんとなくわかっている」は大きなリスクです。準委任契約は法律に基づく契約ですので、それに違反するとなると損害賠償責任や裁判の対象にもなり兼ねません。ですので自分自身が結んでいる契約はしっかりと理解しておくべきなのです。

ですので今回は、フリーランスエンジニアを目指している方現役フリーランスエンジニアの方に「準委任契約とはどのような契約なのか?」について解説していきます!

準委任契約とは?

準委任契約とは特定の業務を遂行することを定めた契約のことです。サラリーマン(正社員)のように雇用契約は結ばず、業務に対して結ばれる契約なのです。IT業界では「SES契約」という呼び方をすることもあります。

準委任契約に「準」がつくのはなぜ?という疑問を抱く方もいると思います。業務が法律行為であれば「委任契約」、法律行為以外の業務であれば「準委任契約」となるのです。フリーランスエンジニアの場合は法律行為ではないので「準委任契約」が結ばれることになります。

また、委任・準委任契約では、業務を依頼する側を「委任者」、業務を受ける側を「受任者」と呼びます。 

準委任契約の内容

準委任契約の特徴は主に4つありますので順に解説していきます。

瑕疵担保責任がない

準委任契約は、売買契約や請負契約と違い、事務処理について瑕疵(欠陥)があっても瑕疵(かしたんぽ)担保責任を負いません

瑕疵担保責任とは、契約の内容となっている目的物や仕事の成果に瑕疵(不備やエラーなど)がある場合、その目的物を提供した人物は一定の法的責任(損害賠償責任や契約解除など)を負うというものです。

準委任契約の場合は瑕疵担保責任がありませんので、もしも事務処理にミスがあったとしても損害賠償責任などの法的責任は負うことはありません

善管注意義務が発生する

善管注意義務とは、業務を受任した者の職業や能力、社会的地位や経験などから判断して、期待される注意義務です。わかりやすく説明すると「善管注意義務はその道のプロであるという立場や経験を考慮し、常識的に考えられることを守る義務がある」ということです。

受任者は「善管注意義務」を負いますので、職務怠慢や致命的な注意不足があった場合は、損害賠償責任を負う可能性がありますので、「自分にできることは最大限やる」という意識で業務に取り組みましょう。

いつでも契約の解除ができる

これは「委任者」「受任者」どちらにも該当します。準委任契約では、受任者が依頼を受けて業務を行なっている最中であっても、契約を解除する権利があります。これを「任意解除権」と言います。

ただしこの権利は、やむを得ない場合を除く、相手方に不利な時期に契約解除を行うと損害賠償責任を負うことになります。「現場が合わないから」といった自己都合による契約解除は、損害賠償責任にもなり兼ねませんので、注意が必要です。

第三者への再委託はできない

請負契約の場合は、自分が請負った業務を第三者に委託することは可能ですが、準委任契約では自分自身が業務を遂行しなければならず、第三者への委任することは許されていません

ただし、委任者の許可を得た場合や、やむを得ない理由がある場合は第三者へ委任することが許されています。自己判断で第三者への委任をすることは決してしないようにしましょう。

派遣契約との違い

「準委任契約」と「派遣契約」は働き方が若干似ていますが、それぞれの契約の違いを解説していきます。

派遣契約は、労働者を派遣先企業の業務に就業させることを目的とした契約となります。準委任契約と同様、瑕疵担保責任は負いません。労働者は仕事の指揮命令を派遣元の企業からではなく、派遣先から受けます。

一方、準委任契約の場合も、依頼者は受任者に対して業務の成果・内容について一定の指示をすることができ、受任者はこれに従う義務があります。ただし、業務遂行の方法は一般的には受任者の裁量に委ねられており、派遣社員よりも広い裁量権(業務をコントロールする権利)が認められています。

上記を踏まえて、準委任契約は派遣契約よりも「様々な仕事を広い裁量で行うことができるが、その分責任も増す」という働き方だと言えます。

最後に

準委任契約のポイントについて説明してきました。今回紹介した内容は準委任契約の一部ですので、”もっと深く知りたい”という方は民法第643条〜第656条を参考にすると良いです。

また、今回は準委任契約にフォーカスした内容でしたが、会社員の方も同様に、自分の契約を普段から意識しておきましょう。自分自身が結んでいる契約ですのでしっかりと理解しておくのは当然のことです。

準委任契約を結ぶ際は、当然契約書を交わします。契約書の実物を見てみたいという方は、弊社で使用している「業務委託基本契約書(準委任)」を無料で配布しています。下記のフォームよりご請求いただきますと、ご入力いただいたメールアドレス宛に「業務委託基本契約書(準委任)」をお送りいたします。ぜひ今後の参考にしてください!

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