【資産運用入門 vol1】フリーランスエンジニアのための資産運用のススメ

フリーランスエンジニアって自由にやりたい案件だけ選べて、手取り収入も会社員時代より増えるし、案件の合間に長期で海外旅行も行けるし、いいことづくめだよね。

はい、フリーランスエンジニア 、って美味しいですよね!

でも、老後はどうなるんだろう? 退職金もないし、年金だって厚生年金がない分だけ低いし、さらに年を重ねるごとに案件が決まりにくくなって、50すぎると一つのプロジェクトが終わって次のプロジェクトを探すのにひと苦労、なんて話も聞くし、なんか不安…

そうなんですよ。確かに退職金や厚生年金がなく、また若いうちは稼げるけど、家庭を持って子育てするようになってからが大変、ってこともあり得ます。

『フリーランスエンジニア』ってキーワード検索すると、グーグルサジェストで『フリーランスエンジニア 末路』なんて出てくるんだけど、ヤバくね?(笑)

はい、今回の連載記事では、そんなフリーランスエンジニアのみなさんの不安に答えるべく、「フリーランス」としてのリスクを金融面から解決する資産運用の具体的な方法を、いっしょに考えていきたいと思います。
今回8回に分けた記事では、「フリーランスエンジニア、これだけやれば勝ち組」、というシンプルな方法を、その理論的根拠や基本的な考え方、具体的な金融商品などを順次お伝えしていきます。

目次

フリーランスエンジニアにとって資産運用は、さらに自由に生きるためのツール

「フリーランス」という自由な働き方は、現在の時流に乗っていて、ITエンジニアに限らずとても人気が高い働き方ですよね。案件の合間に1ヶ月とか海外バックパッキング旅行を楽しんでいるフリーランスエンジニアさんもいるし、昨今のリモートワークの普及で、街中のカフェやリゾート地のプールサイドで仕事をしたり、副業をしたり、子育てとも両立しやすい理想の働き方のようにも思えます。
しかし、中高年になってからの安定した就労が果たして可能なのか? 厚生年金や退職金がない分、年金生活が不安で、70歳エンジニアなんて聞かないし、憧れていてもフリーランスになること自体に躊躇してしまう方もいらっしゃいます。
銀行の定期預金はスズメの涙にもならないし、年金も今後削減されそうだし、資産運用面でなにかいいアイディアはないのでしょうか?

『ビットコインとかFXとか株に手を出して人生終わった』って話も聞くし、そもそもリスクのあるフリーランスエンジニアにとって、さらにリスクのある資産運用ってありなのかな?

実は、フリーランスエンジニアと資産運用はとても相性が良く、方法さえ間違えなければ早期のリタイアや、億り人、億トレになって、さらに自由に生きることができるようになるんです。
最近話題のFIRE ムーブメント — Financial Independence, Retire Early (労働(お金)—から自由になって、早期リタイアして人生を楽しむ)ですね!

でもそれって一日中相場に張り付き、デイトレしなくちゃいけないとか、アメリカ株のトレードで徹夜とかムリだし、ビットコインやイーサリアムへの投資で全資産失って死にたくなった、とかあるし。

いえいえ、そんなアブナイことは必要ありません。実は超簡単な方法で、誰でも自動的に億り人になれちゃうんです。

嘘っぽすぎるー。誰でも自動的に億り人なんて無理ゲー(笑)

いえいえ、本当です。でもたくさん稼ぐことと長い時間が必要です。
ポイントは:
1)収入
2)節約生活
3)時間
この3つです。今回の連載記事では、フリーランスエンジニアのみなさんが金融機関に証券口座を開設し、投資商品を選ぶ「基本的な考え方」を説明していきますから、じっくり咀嚼し、不安のない自由なフリーランスライフをエンジョイしてくださいね。

なぜフリーランスエンジニアには資産運用が必要なのか?

なぜ、フリーランスエンジニアには、資産運用が必要なのでしょうか?
言うまでもないことですが、フリーランスになると、
1)会社員が自動的に得ていた会社、国からの手厚い社会保障がなくなる
2)ITエンジニア人材として引く手数多(あまた)。しかし年齢を追うごとに需要が減少し、「定年」はないものの、本人のスキル次第では予想より早く案件を獲得することが困難になり、「スキル定年」を迎えてしまう
3)業界の不振によって、プロジェクトが中止になりクビになるリスクがある
4)病気になったら即失業
5)ITは技術の変化が激しく、加齢とともにそれについていけなくなりがち
6)体力の衰え
などのマイナスがあります。

会社員にはさまざまな手厚い社会保障があります。年金は、個人事業主(フリーランス)にない「厚生年金」が、国民年金に上乗せ加算されますし、しかも健康保険と年金の支払いは労使折半なので、半分を会社が払ってくれます。また雇用保険や失業保険があるので、仕事を失っても数ヶ月間はそれで食いつなぐこともできます。
また、ITは技術の変遷が激しく、若いうちはそれに対応できるものの、自主学習を怠っていると、たちまち若い才能に取って代わられ、お役目ごめんになってしまいかねません。会社員エンジニアなら、管理職に昇進したり、総務や人事、経営側に異動したりできますので、リストラされない限り定年まで食っていけます。

結局、フリーランスエンジニアよりも会社員(サラリーマン)エンジニアの方がずっと得だよね? フリーランスエンジニアのメリットって何なんだろう? 「自由+収入UP+やりがいUP」と引き換えに「老後困窮」のリスクを抱え込んでしまうだけなんじゃ? 『末路』ってヤバ過ぎる(笑)

いえ、かならずしもそうではないと思うのです。なぜならアップした収入を投資に回し、資産運用をすれば、より自由なライフスタイルと多くの資産を得ることがサラリーマンよりもたやすくできるからです。

ここがフリーランスエンジニアになるメリットであり、醍醐味でもあります。

ITエンジニアに限らず、「フリーランスという生き方」は、「仕事の不安定さ」と「短期で大きく稼ぐチャンス」を交換する経済行為です。ならば、その手取り収入の差額(会社員エンジニアの時の手取りとフリーランスエンジニアになってからの手取りとの差額)を金融マーケットにぶち込み大きく増やせば、さらに多くの自由を享受できることに気がつきませんか?
要はちまたで流行っている「FIRE」—
Financial Independence, Retire Early — 労働から自由になり、早期リタイアして残りの人生を旅行したり、ゆるく仕事したりして、自由を謳歌できる可能性が、会社員エンジニアよりもずっと高まるはずです。
方法さえ間違えなければ、フリーランスエンジニアは、富裕層になって資産家としての自由な人生をエンジョイできる、ってわけです。

億り人への道

フリーランスエンジニアが億り人になるポイントは以下の3つです。
1)収入をアップさせる
2)生活コストを抑える
3)長期で運用する
これらの詳細は今後の連載記事のなかで順次ご説明していきますが、上記の3つのポイントとは、フリーランスになったり、あるいはより給料の高い仕事、会社に転職し、収入を上げ、同時に生活コストを下げ、金融マーケットにより多くの資金を投入してそれを長期間運用する、という当たり前の話なわけです。
ここで不安が生じませんか?

そうそう、資産運用って言っても、銀行の定期預金だとほとんど金利がつかないし、元本保証じゃない株とか投資信託は損する可能性があるし、仮想通貨って暴落して「火葬通貨」って揶揄されてるよね? FXだって試してみたらあっという間に強制終了されて投資資金全部失ってしまったし、資産運用ってやっぱダメだわ〜

はい、おっしゃっている意味は理解できます。今回の連載ではどのような金融資産をどのように買うのがもっとも効率が高いのか、そしてそれをどの口座で買うのが資産家への早道なのかをじっくり考えていきたいと思います。
結論を先に述べると、フリーランスエンジニアが資産運用として買うべき金融商品は、「世界の株式マーケット全部に投資するインデックスファンド(投信)」であり、それを毎月一回積み立てて行くやり方です。また税制面でのメリットが絶大なので、「iDeCo (イデコ)」と「つみたてNISA(つみたてニーサ)」と呼ばれる金融口座の活用をお勧めします。
「世界株インデックスファンド」を「可能な限り多く」「毎月積み立て」、「長い年月」をかけて運用すれば、高い確率で億り人になれますよ、という話です。そして国が提供してくれる非課税口座のメリットも最大限に活かしてください。
決して「60万円で株式投資を開始し、5年で資産2億円達成」みたいな胡散臭い、再現性がない話をしているわけではありません。
細かい話はこれからの連載で、その理由や具体的な方法を考えて行きますから、きちんとついてきてくださいね。

ちなみに、言うまでもないことですが、学校のペーパーテストと違い、実社会に「正解」や「最適解」はありません。資産運用や投資にはさまざまな方法があり、フリーランスエンジニアのそれぞれの現状に適した方法でさえも単一の「正解」ではないのです。あくまでもこの記事でご提案するのは、勝率が高く誰にでもお勧めできる方法で、そして一度設定してしまえば自動で「資産家への道」を歩み始めることができる個人のスキルにも運にも依存しない方法です。株やFX、仮想通貨のトレードは、極めて個人個人のスキルや運に依存し、また個別株での運用も同様高いスキルと経験と運が必要です。
それはそれで追及する価値のあるスキルですが、まずは「入門編」の内容をきちんと咀嚼して金融口座を開設し、億り人への第一歩を歩んでくださいね。
最初の扉を開かないと、次の扉は見えません。

まとめ

  • 会社員エンジニアがフリーランス(個人事業主)になることで、自由な働き方が可能になり、手取り収入の大幅アップも見込める。
  • 一方で「自由」と「収入アップ」という大きな果実と引き換えに、「不安定さ」と「老後の経済的な不安」を抱え込んでしまう。
  • この対策として、「資産運用」が非常に有効。
  • 金融理論、仕組み、具体的な金融商品と投資の方法を今後の記事で展開。
  • フリーランスエンジニアという生き方は、「自由な働き方」と「収入のアップ」が同時に見込める。この収入を金融市場で適切に運用することで、大きな資産をキャリア半ばで得られる。

※本記事の内容は、資産運用のリターン・リスクについていかなる確約をするものでもありません。資産運用は自己の責任において行っていただきますようお願いいたします。

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